加太の磯だより   (2014.5月のまとめ)

増田 泰久   
淡島磯観察
2014.5.30
干潮  13:14
潮位   14cm
 5月も後半になると磯の様子は、岩の上にあった海藻もなくなり大きく変わってくる。同時に後鰓類も大変種数が少なくなってく る。春先から産卵した多くの種は、世代を次へとバトンタッチをし、仕事を終えて行くからであろう。卵から孵った幼生が海へと旅立ち未だ様態にもならず、磯 は一時のにぎわいもなく静かな時間を過ごす。その中で今回の観察では、アメフラシ・アマクサアメフラシ・70mmウミフクロウ・7mmアカキセワタ・ 3mmアカエラミノウミウシを観察しただけである。
 この日は大阪の中学校の海岸生物の実習日となっていたのか、多くの中学生達がにぎやかに磯遊びに興じていた。どこともそのようだがタコを探すと張り切っ ている男子生徒が多いのと、アメフラシを手で触りキャッキャ騒いでいる女子中学生、なかなかほほえましい姿であった。

5月の観察
 後鰓類ではアメフラシ・アマクサアメフラシ・クロヘリアメフラシ・アズキウミウシ・アカキセワタ・ブドウガイ・ネコジタウミウシ・ウミフクロウ・キヌハ ダウミウシ・ネズミウミウシ・クロシタナシウミウシ・アカエラミノウミウシ・ミノウミウシ・ヒイラギミノウミウシ・ヨツマタミノウミウシ 計15種   
上記に出ていない後鰓類他は下記に示す。 ( )内は観察日