6月11日の本会評議員会で中井副会長からハゴロモノキの開花状況について紹介がありましたので、取り上げてみます。 正門(赤門)から入って右側の広場に「教育発祥の地」の石碑があります。そのそばにハゴロモノキの大木がそびえています。キヌガシワとも言う「やまもがし科しのぶのき属」。原産地はオーストラリア東部で東南アジアでは街路樹に用いられているとのことです。英名はシルクオークと言い、葉の裏面が絹のような光沢をしているかららしい。ちなみにハゴロモは葉の形状が羽状複葉であることから、天女の羽衣に見立てられたらしい。国内では希少な木で、露地での大木はさらに希有とされています。胸高直径60p以上、高さ20m以上はおそらく日本一でしょう。国内での開花の記録はなかったが1987年に開花が認められ、以後毎年6月初旬に花をつけています。花は総状花序で楫区花軸ののまわりに70〜80本の小さい黄橙色の花が一斉に上を向いて着く様はまるでヘヤーブラシのようです。花には匂いも蜜腺も内が何故か小鳥が梢に群がっているのを見かけます。 |